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高校卒業後、保険会社に勤務。大学入学の資金は自分でつくった

地方の高校を卒業後、初めは保険会社で働きました。

本当はすぐにも進学したかったんですが、家庭の事情で叶わなくて。「べつに女の子がそこまで」っていう親だったんですね。……そう（笑）、ちょっと古い。

自分で資金を貯めて、無事大学に入学。メンズエステとの関わりは、2年生の頃でしたか。学費と生活費をクラブのバイトでまかなっていたものの、コロナ禍で休業してしまったんです。

「どうしよう？」と悩んでいたら、友人がすすめてくれたのがメンズエステでした。実際働いてみると、自分にすごく合って。

そもそも風俗とは異なる、というのがあったし、学校に通う自分には“時間の融通が利く”のは助かります。収入の見返りも大きいし。

それに当時から色んな方にお会いできたんですね。会社経営をされている方や、普段なかなか接することがない立場の方のお話を伺えるのは、二十歳そこそこの自分には貴重な体験でした。

「東京ならMUSE」 地方にまで届いていた評判。実際環境は◎

おかげで学業も充実させられて、卒業後上京してからも、国家資格を取るための勉強を続けているほど。引き続き学校に通っています。初めはセラピストも変わらずに続けて。

私にとって幸いだったのは、『MUSE GROUP』に出会えたことですね。この5月から内勤スタッフをしているんです。

きっかけは、大学時代のお客様なんですよ。出張にいらっしゃっていて、施術中に「東京だったらMUSE一択。めっちゃ良い店」と仰っていたのが記憶に残りました。地方にまで声が届いているのなら、間違いないだろうと（笑）。

事実とても良い環境だと感じています。店長も同性で気持ちをわかってくれるし、ご自身に経験もスキルもあるから、セラピストさんへのアドバイスやケアが的確です。

社長も常に“セラピストさんのために”を意識している感じですね。「何かできることないかな」という思いが伝わります。現状維持を好まないというか……。

おそらくサポートを手厚くしたり、お店の居心地を良くすることは、結果的に在籍数や売上に結びつくという考えなんですね。“必要な投資”としての、セラピストさんファーストなんだと感じます。

面接や助言だけではなく、“会社運営”にさえ関われるおもしろさ

私の役割はまず、ご入店の際のセラピストさんの面接です。『MUSE GROUP』がどんなコンセプトかをお伝えして、お互いがマッチングするか確認するんです。

この際私自身にも経験があることは、お話をするうえでやはり役立ちますよね。相手との距離がぐっと縮まるのがわかります。

でもそれ以上に活きているのは、“社会人としてのキャリア”なんですね。2年間保険会社にいたことで、働くうえでのマナーや常識を伝えられます。これこそが店長や社長が私に期待してくれたことでした。

……べつに当たり前のことだけなんですけどね（笑）。とは言え、例えば初対面のご挨拶1つでも、現実に機会がないと“正解”がわからないでしょう。ビジネスマンのお客様は多いですから、それがきっちりできるだけでも、セラピストさんの印象は違うんです。

同時に実は、学校で学んでいることが関係するのもあって、会社運営の一端にも関わらせていただいています。これが本当におもしろい（笑）。

この年で“どういう仕組みでお店が動いているか”を実践的に知れるのは嬉しいですよ。今後の人生やビジネスに繋げられる気がするんです。

“成果に応じて報酬”が社風。プレゼン能力だって、磨けちゃう？

私は正社員なんですが、学校に合わせて時間も調整できるし、勤務も週に今4～5日かな？　課題やテストに応じて相談できる職場です。これも本当にありがたくて。

社員なら普通「どっちかにしろ」って言われますよね（笑）。なのに皆さんむしろ応援してくれて。タイムマネジメントには苦労しますが、“やりたいことをやれている”という大前提があるので、ストレスなく日々を過ごせています。

“成果に応じて報酬”が社風なので、頑張り甲斐があるのもメリットですね。社長に直接、「これがやれているなら」と相談できるのが驚きです。なので入社後は皆さん、ぜひアイデアをぶつけてみてください（笑）。

有用だ、価値があるとなれば、きっと耳を傾けてもらえますから。その意味ではプレゼン能力も磨けるかもしれません。

セラピスト経験はもちろんプラスになりますよね。セカンドキャリアとして“一般企業に”と思っているけど、「私がいきなり9時5時で働ける？」とか「履歴書が書けない」って悩んでいる方は、ぜひ「MUSEで内勤」を考えてみてもらえたらなと。

まったく知らない世界じゃないからこそ、社会に出る“ステップアップ”にできるし、私みたいに“自分に合う働き方”が見つかるかもしれません。ここが“一歩踏み出せる場”になるのなら、こんなにステキなことってないですよね。

取材後記

執筆者

松坂 治良

自分の今後の人生とビジネス……。先々を見据えた考えと“行動力”に驚かされた取材でした。そんな須崎さんだからこそ、「一歩踏み出して」と語れるのでしょう。上司の方々とのエピソードからも、性別不問で活躍できる職場だと感じます。