【総務・人事】佐久間 虎之助さんのインタビュー記事

2020年入社
佐久間 虎之助 (35歳)
総務・人事
前職:飲食業界(人事担当)
2022.10.21
前職の人事担当キャリアを活かして、風俗業界にオンライン面接の文化を広げたい
この記事のポイント!
- 自分の意見が通らなかった、大手ラーメンチェーン店の人事担当時代
- オンライン面接を本格導入。スタッフ、キャスト面接ともに大きな改善に貢献
- 自分が携わった人たちが活躍してくれること。それが人事のシゴトのやりがい
飲食業界の人事担当。「もっと人を見て欲しい」前職では自分の意見が通らなかった
前職は有名な大手ラーメンチェーンの企業で働いていました。ラーメン屋さんといっても、厨房で作る方ではなく、本社勤務で人事の仕事をしていたんです。新卒や中途社員の採用関係だったり、労務管理の事務作業だったりを行っていました。
社内の採用方針で学歴や職歴など履歴書に載っている書類上の経歴だけが重要視されて、それぞれの人の個性を見ていないなとずっと感じていたんです。
そういう経歴が良い人だけを面接に呼んで、採用しても結局短い期間で退職してしまうということが続いていました。
「経歴だけではなく、もっとうちの会社に合った人を選考に呼ぶべきではないですか!?」って上に何度も相談したのですが、結局聞く耳を持ってもらえず……。
このままでは難しいなと思い、退職して転職活動を始めたんです。
転職活動をした時、風俗だからではなく“ウソ”がないのがここだけだった
一応人事の仕事をしていたので、企業の求人内容に関しては人よりも詳しい自負がありました。
風俗業界に限らず、一般企業も転職の求人内容については盛っている(条件を良くして書いている)ところがほとんどです。
そんな時に、これ本当の話しなんですけど、『FENIX JOB』さんに載っていたうちの求人を見つけたんです。
明らかに他社と比べて給料が安いし、夢を見させるような誇大広告もなかったんですよね。「これはもしかしたら……本当なのかも」と思い応募したのがこの業界に携わるようになったキッカケです。
最初はオンライン面接から。その安心感を続けていきたい
もちろん不安がなかったわけではありません(笑)。
けど、最初の面接がLINEミーティングを使ったオンラインだったことで安心できて、話聞いてみようと思えたんですよね。
ちょうどコロナの第2波がきていた2020年の秋頃だったっていうのもあるのですが、実際に店舗に行かなくていいというのはすごく心理的にハードルが下がったような気がします。
面談の内容としては、お仕事の内容から、給与、福利厚生などを中心に「こうなったら、お給料はこうなりますよ」的なキャリアアップの方法まで細かく説明いただいたんです。
後日、最終面接のような形で店舗に伺い、条件面などを最終確認し、入社したという形になります。
今は前職で人事の仕事をしていたということで、社員採用やキャストさん採用の仕事を中心にやらせてもらっています。
自分の面接をオンラインでしてもらった経験から「これだ!」って思いましたね。これからの採用はこういうやり方をしていかなきゃダメなんだなと。入社してすぐにこの採用の仕事をやらせて欲しいと直談判したんです。
知名度のある大企業と違って求職者側も僕らの会社に絶対に入りたい!と意気込んで面接に来るわけではありません。我々も面接の時間を空けて直接会って面談をしてみたら、思っていた人と違うな……、ということをよくあります。
最初がオンライン面接の場合、そういうミスマッチになった時の時間的ロスをお互い最小限に抑えられるメリットがあるんです。
今はスタッフ面接も、キャストさんの最初の面談もオンライン導入して2年近くになります。かなり効果的に運用できているかなと思います。
グループの人事担当者として、面接誘導率、キャストの出稼ぎ面接の改善に貢献
オンライン面接の導入を企画・運営させてもらって、かなり自分のやりたいようにやらせてもらっています。そこは信じて任せてもらえているので、とても感謝している部分ですね。
実績としてまず大きく変わったことが、スタッフもキャストさんもお店に来てもらう面接の“バックレ”率というのが劇的に改善しました。
飲食時代もアルバイト面接の場合、面接に来ない“バックレ”というものが多かったですが、この風俗業界はそれよりもっとヒドい……。
オンライン面接を本格的に導入する前のバックレ率をみると、ほぼ半分くらいの人が来てもらえていなかったんです。特に雨の日とかは本当に来ないです(笑)。
でも、オンライン面接をして、最終面接の案内をするとほぼ9割方の方はちゃんと来てもらえています。それはスタッフも、キャストさんも同じです。
やはり不安や疑問をオンラインというハードルの低い最初の段階で解消できているのが大きいと思います。お互いに合わないなと思えば、オンライン面談の段階で断ることができるというのも大きなメリットです。
それとうちは出稼ぎの女性も広く募集しているのですが、遠方で直接来てもらうことが難しい物理的な問題も解決できます。せっかく遠くから来てもらったのに、不採用となると申し訳ないじゃないですか。
事前にお仕事内容やお給料の部分なんかをしっかりお話しておけば安心して出稼ぎに来てもらえるんですよね。
今後の目標と人事というシゴトのやりがい
今後の目標はオンライン面接が対応できる面接官をもっと育てていくことです。
今は私と店舗責任者の方がオンライン面接の対応をしているのですが、もっといろんな人ができるようになれば、より効率的な人材採用が可能になると思っています。
難しいことではないのですが、画面上でのやりとりなので対面とは違ったコミュケーション能力が少し必要になります。
画面共用をしながら資料を説明するとか、対面の場合なら多少アバウトでも伝わるけど、より丁寧にお話しないと理解してもらえないとか。
ただ、これは慣れの部分が大きいので実際に店舗のスタッフさんたちにやってもらいながら覚えてもらっている最中です。
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やはり、自分が面接をして採用させていただいた方がグループで活躍してもらえると、とてもうれしいんですよね。ずっと人事の畑で仕事をしてきたので、ここは仕事のやりがいとしてどんな業界であろうと変わることはありません。
少しでも興味を持っていただけたのであれば、是非お気軽にお問合せ頂ければと思います。オンラインなら数クリックでお話できますから。
取材後記
プロフィール

佐久間 虎之助
総務・人事
(前職:飲食業界(人事担当))