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一般職(内勤・スタッフ)】ノクトさんのインタビュー記事

2019年入社

ノクト (22歳)

一般職(内勤・スタッフ)

前職:俳優

2019.6.28

舞台俳優から“女性専用風俗”の道へ。僕はなぜ、誇りを持てたのか

この記事のポイント!

  • “生半可”な方はほとんどいない。自分も真面目に向き合うように
  • キャストの気持ちがわかる。でも、馴れ合いでは利益は出ない
  • 「この業界に来て良かった」。役立てたと思えた瞬間

役者から“女性専用風俗”に。男性キャスト兼スタッフという選択

僕はもともと、舞台がメインの役者だったんです。

すごくやりがいのある仕事でしたよ。お客様から「来てよかった」と言っていただけると、こちらも「がんばろう」と思えましたし……。

でもある時、自分がお客様1人ひとりに向き合える役者ではないことに気づいたんですね。誰も彼もが、僕という演者に感動して下さっているわけじゃない。

役者としての限界を感じましたし、じかに人と向き合える仕事に就きたいと思ったんです。

なので、もともとここには、“女性専用風俗店”の“男性キャスト”として応募したんですよ。お客様個々に、深く向き合える仕事だと思って。

ご面接で「スタッフ兼任なら」とお話をいただいて、入社が決まりました。

ほら、舞台って裏方さんもいて、初めて成り立つでしょう? 同じイメージで、スタッフの仕事にも興味を持てたんですね。最後はむしろ僕の方から「ぜひ」という感じでした。

“生半可”な方はほとんどいない。自分も真面目に向き合うように

僕の業務の割合は、今だいたい受付7キャスト3くらいかな? もちろんほとんどの方はスタッフオンリーです。FENIX JOBさんの求人の通りですね(笑)。ウチのグループは様々な業態の風俗を扱っていて、女性専用風俗店は、そのごくごく一部に過ぎないんですよ。まだ一店舗ですから。

業界に入っていちばん驚いたのは、生半可な気持ちで働いている人って、ほとんどいないということですね。皆さんが真剣で。

キャスト、スタッフに限らず、業界入りにはたいがい何か事情があるものなんです。金銭という場合が多いんですが、それも目標があって貯めているとか、家族のためとか、理由・目的があってというケースばかりです。だからこそ真剣というか……、皆さんストイックですよ。

僕も入る前は、偏見のようなものがあった気がするんです。知らなかったから、イメージが先行していたんですね。

今では「自分もがんばろう」という気持ちです。電話応対はもちろん、掃除1つとっても、より真面目に向き合うようになりました。

キャストの気持ちがわかる。でも、馴れ合いでは利益は出ない

最近入った男性キャストさんで、すごく評判の良い方がいるんです。その様子が、日報からもわかるんですよ。入店当初からの過程、反省点、課題、どうして人気のキャストになれたのかまでが見えて、僕も励みというか、勉強になっています。

送迎ドライバー業務もあるので、同乗させていただいた時に、男性キャストさんからお話を伺うこともあります。“どうしたらお客様にご満足いただけるのか”っていうのは、僕自身もまだ手探りのところがありますから。

こういう会話は、男性キャストとしてだけではなくて、スタッフとしての自分にも役立っているんですが、悪い面もあって。なまじ気持ちがわかっちゃうものだから、シフトを組む時なんかに、厳しくできないことがあったんですよ。

特に“イベントだから少し男性キャストにがんばってもらわないと”という時なのに、普段と変わらないシフトを組んだり、相手の言うままに仕事の量をセーブしてしまったりして……。

「それじゃ業務になってない。言いなりだよ」

この時は、先輩スタッフさんに叱られました。売上とか利益という意識が、まだ低かったんですね。「イベントだからがんばろうよ。後に自分の指名にも繋がるから」って、例えばそんな風に話し合うことが大切なのに、ただ「はい、はい」みたいな感じだったんです。

今は反省して、そんなことはないですよ。ちょっと厳しいぐらいかもしれません(笑)。

「この業界に来て良かった」。役立てたと思えた瞬間

男性キャストとしては、1か月ほど前にすごく驚くことがあって。

19歳で、男性と触れ合うのさえ初めてというお客様でした。もちろんホテルの取り方なんかわからない。電話でのご要望は、ただ一点だけ……。

「男性が、リードして下さい」

接客後、もう終わりという時間になったんですが、その方がいきなり僕にハグして、泣き出してしまったんですよ。

役に立てているんだな、それこそ1人ひとりに向き合えているんだなと思った瞬間でした。「この業界に来て良かった」って、あらためて思えたんです。

まずは、目の前の人を幸せに。未来はきっと、その先にある

僕には、5年付き合っている彼女がいます。まだ彼女にこの仕事のことを話せていないんですが、「バレてもかまわない」と思っていて……。今の僕には、誇りがありますから。

プライベートの面では「温かい家庭をつくりたいな」というのがあるんです。僕は母子家庭で育って、当時の世情もあったと思うんですが、母は忙しくて、なかなか構ってもらえなかったんですね。だから、という思いもありますし、自分はしっかり子どもに向き合いたいという気持ちがあります。

その意味でも、この場所できちんと稼ぎたいですし、男性キャスト、仲間のスタッフ、何よりお客様のためを、日々考えて過ごしたいと思うんです。

まずは、目の前の人を幸せにすることから。思い描く温かい家庭というのも、きっとその先にある気がするんです。

(インタビュー:新海亨)

取材後記

藤野 りさ

執筆者

藤野 りさ

役者から、男性キャスト兼スタッフに。藤野が驚いたのは、“人”に対する向き合い方が、きちんとしているということ。22歳という若さで、もうつくる家庭のこともイメージされているんですね。目標設定は、10年後とのこと。お仕事の面でもプライベートの面でも、ますますの成長を期待しています。

プロフィール

ノクト

一般職(内勤・スタッフ)

(前職:俳優)