「新生FuuTube、プロモーションやります!」(後編)

2019年12月27日

by赤星 アキラ赤星 アキラ編集者

――プロモーションを新しい基軸に据えて帰ってきた新生『FuuTube』(オフィシャルサイトはコチラ)。前編では、なぜ今プロモーションが大事なのかを、代表のアキバマサトさん(Twitterアカウントはコチラ)に解説をして頂きました。

では、新生FuuTubeの手掛けるプロモーションとは、具体的にどのようなものなのか。後編では、『デリヘル倶楽部グループ』さんの事例(特設ページはコチラ)を中心に、お話を伺います。

最後に語られるアキバさんの想いにも要注目ですよ!

お店のトンガリを見つけることからプロモーションは始まる

赤星:今、プロモーションが必要になっている背景の解説、ありがとうございました!

次に気になってくるのは、じゃあどうやってプロモーションをすればいいのかですけど、最近、Twitterとか動画を使って発信を始める店舗さん、徐々に増えてきていますよね。

アキバ:ホントここ2、3年の動きですよね。

発信自体はどんどんしていくべきだと思います。昔だと気軽にスマホで動画を撮ってSNSに投稿なんて出来なかったですから。

ただ、ファンを作るっていう目的のところとか、届けたいところに届いているかとか、そもそも何を伝えたいのかとかいう大事なところは、もっと考えていけるんじゃないかと。

そこでFuuTube、アキバさんの出番なんですね!

前編で述べた僕なりのプロモーションの定義があるじゃないですか。

店のファンを作るために、どんなターゲットに、どんなメッセージを、どんなクリエイティブで、どうやって届けるのかをコーディネートする一連の施策。

絵で描くとこういうことです。

おぉ、わかりやすい! これ、お店が目立っていますね。

ここのトンガリ、お店の強みを見つけるっていうのが大事なんですよ。

ファンを作るというのがプロモーションのゴールですから。

まずはトガっていくのが大事なんですね!!

求人担当ミナト氏がバンジージャンプを飛んだ理由

アキバさん、今回のデリヘル倶楽部グループさん(以下、デリヘル倶楽部さん)の事例なんですが、これは強みの発見というところからお手伝いされたんでしょうか。

デリヘル倶楽部さんの場合、もう強みってあったんですよ。

このイラストを見てもらうとわかると思うんですけど、ノリが良くて、イベント好きで、仲間が大事だって雰囲気の組織ですよね。

それに発信も上手いんですよ。前回、パッケージで売るって話をしましたけど、社長のコトブキさん(Twitterアカウントはコチラ)はじめスタッフをタレント化してやっていますよね。

確かに、よくTwitterのタイムラインに流れてきますし、インパクトありますよね。ドクターペッパー好きが集まる「ドクペ会」ってオフ会なんか、いつの間にか覚えていますし(笑)。

ちなみに今回のオーダーって、どんな内容のものだったんですか。

女性求人用の動画をプロの品質で作って欲しいって話をもらったんですよ。動画の品質って、組織力とか資金力とかを示せるじゃないですか。

そうだったんですね。

でも今回の動画、すごくメッセージ性があって正直少し感動しました。それに、メッセージを伝える手法が斬新で、インパクト大ですよね。

読者の方にネタばらしさせて頂くと、求人担当で高所恐怖症のミナトさん(Twitterアカウントはコチラ)が、もう一歩を踏み出せない女の子たちに、パンジージャンプに挑戦することで、サポートへの覚悟を示すという内容です。

バンジージャンプ

これはどうやって発想していったんですか。

実は最初にコトブキさんの方で作りたいって言っていた求人動画って、割とオーソドックスというか、ちょっとインパクトが弱い感じだったんですよ。

それがこのCMで「風俗求人の神様」っていう、『タウンワーク』で松本人志がやっていた「バイトの神様」のパロディですね。

バイトの神様

でもデリヘル倶楽部さんの強みって、ノリが良くて、イベントが好きでっていう組織のカラーなので、そこを前面に出しませんかってコトブキさんにお伝えしたんですよ。

そしたら、それはそうだねって話になって、じゃあちょっとおもしろい感じで作ろうってなって、ミナト君にバンジー飛んでもらおってなった感じですね。

動画のミナトさんってすごいノリが良くて、印象的なキャラクターの方ですよね。
彼はやっぱり才能があるんですよ。最大の売りといってもいいと思います。
そうだったんですね! では本編である「風俗求人24時」のアプローチ、これはどういう発想でカタチになっていったんですか。

風俗求人24時

やはり見てもらわないといけないので、Twitterでパッと見て、何だコレって思ってもらえるような、なおかつお店のカラーも分かるようなというので作りました。
『警察24時』のパロディですよね。
僕、『警察24時』が好きなんですけど、なんかパッと思いついたんですよね。デリヘル倶楽部さんのカラーを考えたときに、なんとなくやりたかったというか。
これ、すごいトガっていますよね。

やっぱり、彼らの強みが刺さる人たちに的を絞って届けた方が、入店だったり定着だったりまで考えると、費用対効果って高いじゃないですか。

的を絞る、トガっていく勇気を持つというのは大事だと思います。でも結局は、コトブキさんがゴーを出してくれたというのが、イチバン大きかったと思っています。

勉強になります。

2020年、僕はお店の広報をやりたい

前からちょっと気になっていたことなんですけど、パロディっていうのは、FuuTubeのオーソドックスな手法になるんでしょうか。

そうですね。うちは昔からそれを得意にしています。

実はこれ、誰かに突っ込んで欲しいんですけど、見たことがあるようなことはやりませんって言っていますけど、実は見たことあるようなことをやっているんですよ。

(笑)。

でも、パロディというアプローチを使ってユニークな届け方をするというのが、ポイントになるんですよね(笑)。

そうですね(笑)。
だんだん理解が進んできた気がします(笑)。

では最後になるんですが、アキバさんの新生FuuTubeに懸ける想いを、改めて聞かせて頂けますでしょうか。

ちょっと偉そうに聞こえるかもしれないですけど、ソトから見ると魅力があるんだけど、自分たちの強みを捉えられていないお店って、たくさんあると思うんです。

そういうお店に広報として自分を使ってもらいたいっていうのが、本来的に自分が思っていることですね。そのお店のことを、全力で取り組めますから。

そうしてプロモーション力のあるお店がどんどん出てきたら、業界としても盛り上がっていきそうですね!

そうですね。

ほんと微力ですけど、世の中に対して、今、風俗がおもしろい! みたいなところに少しでも貢献できたら、それはやっぱり嬉しいですね。

業界歴20年のアキバさんの愛を、改めて強く感じました。本日はお時間を頂きありがとうございました! 大変勉強になりました!
ありがとうございました(笑)。

もう一度前編から読む>>

■アキバマサトさんの過去連載はコチラ
『風俗業界一年目の教科書』
#1「風俗業界で生きていくために必要なこと」

『アキバマサトの仕事論』
#1「制約のあるなかで、いかに可能性を見い出せるか」

『アキバマサトの想い』
#1「裏側に行ってしまった風俗を再び表側にするのが俺の使命!」

アキバマサト

1973年、横浜市出身。高校卒業後、ミュージシャンを経て風俗業界入りし、20年以上のキャリアを持つ。体験男優としての顔は一部に過ぎず、実は大手グループの代表経験もある敏腕ビジネスパーソン。仕事観、人間観、人生観の有無を大事にする。尊敬する人は、やはり実業家だった父とX JAPANのYOSHIKI。非常に繊細なO型。
FuuTube:公式サイト、Twitter:公式アカウント

執筆者プロフィール

赤星 アキラ

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元証券マン。リーマンショックを経て、ハタラクとジンセイをひたすら考え続ける。2015年春、縁あって風俗業界に転じ、FENIXプロジェクトを企画。Fenixzineを風俗でハタラク男性のプラットフォームにしていきたい。好きな音楽はV2。福岡市出身。

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