風俗業界のストレスマネージメント~アキバマサトの『風俗業界一年目の教科書』~
2017年04月26日
『風俗業界一年目の教科書』というタイトルのとおり、このコラムの読者様の中には転職や起業から1年以内、あるいは数年以内という方が多いと思います。
ただでさえ転職した新しい職場というのはストレスがかかるものですが、風俗業界ではクセのある方が少なくないので、なおさらかもしれません。
どんな業種であっても、難しいことや悩ましいことがあると思いますが、女性のサービスを売り物とする風俗業界では、一般業種ではないような有機的な連携や思考が必要となり、それがある種のストレスを生じさせることがあるように思えます。
ストレスがたまりすぎると精神的に不安定になりやすく、判断力が低下し、仕事やプライベートにも影響が出てきてしまいます。
そんな人体に多大な影響を与えるストレス。そもそも人は、なぜストレスを感じるのでしょうか。
ストレスの原因自体を自分に近づけないこと
僕は、ストレスのかかり方は風俗業界だからというよりも、人それぞれの適性や素養に大きく影響されると思っています。
僕は研究や実験のようなことが好きです。だから、新しいカメラを買うと、意図した表現をするため、さまざまな撮影環境でどのような設定がベストなのかを一日中繰り返しテストをしても苦ではありません。
しかし、自社製品を売り込むため、営業まわりをするようなことはあまり好きではなく、気分が乗らずストレスがかかります。
なかには、クライアントに多少理不尽なことを言われてもまったく意に介さないが、クリエイティブなことを求められると急激にアレルギー反応を見せるような人もいるでしょう。
また、自分の知人には、「ストレスというもの自体を感じたことがないし、どのようなものかもわからない」という人がいますが、これは少数派でしょう。
ストレスを感じる要因は千差万別です。こればかりは人それぞれですから何が正解とか、何がいけないとかはないでしょう。
そこで、ストレスマネージメントとして大事なことは、可能な限りストレスとなる原因を自分に近づけないことだと思います。なぜなら、ストレスというものは人の中に簡単に入ってきますが、なかなか出ていきませんから……。
そもそも自分の中に、ストレスがなるべく入ってこないようにするために、どんな努力が必要なのでしょうか。
ほとんどの従業員は自分がやりたい仕事だけをやる、なんてことは許されません。これが原因でストレスをためることがあるでしょう。だから、なるべく早く出世して、ほかの人員にやりたくない仕事や苦手な分野を補い、任せられるようになればストレスを軽減できるはずです。
「そんなに簡単にいけば誰も苦労しねーよ!」と言われてしまいそうですが、大筋は当たっていると思います。
一部の天才を除いて、多くの人はそれなりの苦労や経験を重ねて、部下をもつようになるはずです。上司が部下に仕事をさせることは怠けているわけではなく、部下も同じように経験を重ねて出世すればいいのです。これは極論ですが正論でしょう。
ストレスを感じる部分は適性や素養によるものが大きいと書きましたが、皆さんが出世したとき、それらを踏まえてチームを編成することができれば、ストレスの少ない仕事ができるようになるはずです。
知識・経験を深めて寛容になればストレスを抑えられる
身近なストレスの原因として一番多いのは、おそらく“人間関係”ではないでしょうか。
人間は他人の言動にストレスを感じやすく、自分と違えば違うほどストレスを感じやすいのです。
上からモノを言うつもりはないですが、人間的に未成熟であるほど許容範囲が小さく、些細なことが受け入れられず、主義や思想だけでなく姿形も含め、別のモノを排除したがり、近い考えをもった人とつながりを強めようとする傾向があります。
知識・見識を深めて、ある程度の多様性を受け入れられるようになれば、ストレスを感じにくくなると思います。
自分とは違う思想の人に、「それはオカシイ! こう考えるべきだ!」と言っても、他人がそう簡単に考え方を変えることはありません。そこで、次に自分と近い者同士で、「あいつはオカシイ奴」と排除をする人がいます。
これでは、結局ストレスの原因をその場しのぎ的に取り除いただけに過ぎません。それでは何も解消されないのです。他人を変えることは難しいから、不利益のない範囲で寛容になれる精神がストレスを緩和するのです。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」という言葉があります。人は知識見識を深め、人格が高まるほど謙虚になる、というような意味です。
謙虚であれば人として成長するわけではないとは思いますが、成長したからこそ謙虚になり、寛容になるということは、自分自身の成長を示すバロメーターになるのかもしれません。
ここまで書いておいてなんですが、僕自身が、「そうした人格者で自分を制御することができているのか?」と聞かれれば、まったくそんなことはありません。しょっちゅう些細なことでムカついて、ストレスを感じている了見の狭い人間です(^_^;)。
だからこそ、なるべくストレスがかからない環境に身を置けるように努力し、物事に寛容になり、穏やかな気持ちでいるつもりです(現代社会に生きていると、どうしてもそれは感じてしまいますが)。
ストレスは外に追い出すしか解消できない
さて、これまで「ストレスを取り入れないようにする。ストレスに対して寛容になれるよう自分を成長させる」といったお話しをさせていただきましたが、感じてしまったストレスにはどのように対処すればいいのでしょうか?
僕は、一度入ってきてしまったストレスは外に追い出すことでしか解消できないと思っています。だから、いかにストレスを発散するのかがとても大切なのです。
風俗・アダルト業界の人々は不規則な生活になりがちで、長期の休みをあまり取れないという方が多いのではないでしょうか。
僕は、そんな業界だからこそ、休みの日は好きな人と好きなことをするように心がけています。参考になるかわかりませんが、僕のストレスを追い出す方法をいくつか紹介したいと思います。
アキバ流解消法その1~旅行に出かける!!~
一日中寝てるのも良いとは思いますが、僕は休みの時こそ外に出て好きなことをするように心がけています。
3連休が取れれば弾丸で海外旅行に行くことがあります。海外は日本と勝手が違うことが多く、思いどおりに事が進まないことでストレスを感じる部分がありますが、旅行は、見識を広げるのに最も簡単な方法だと思っています。
だから、僕は海外に限らず旅行が大好きです。
アキバ流解消法その2~趣味を満喫して発散する!!~
ベタですが趣味をもつことも良い方法です。
私見ですが、僕が今まで出会ったさまざまな業界の人たちの中で、「仕事が趣味」と言う割合は風俗業界の人が圧倒的1位です。
人見知りの僕の数少ないサンプルなので、全然正確なデータとは言いがたいですが、当たらずも遠からずではないかなと思います。
「仕事が趣味!」と言う人はストレスを感じずに続けられると思いますが、それに付き合わされる同僚や部下はたまったものではありません。
風俗業界では、そういう人たちと多くかかわることになるでしょうから、「仕事が趣味」と思えない人は自分の趣味を見つけてほしいと思います。
音楽を聴くとか、ドライブをするなど簡単なものでいいので、仕事のほかに何かはけ口をもっていると発散しやすいのではないでしょうか。
アキバ流解消法その3~“出す”行為で発散する!!~
科学的根拠はないかもしれないですが、このような考え方もあります。
ストレス発散のために食べる、買い物をするといった“入れる”行為より、ストレスは溜まるものなので、「出す」行為をした方が発散できる。
こんなことを知人の有名AV男優しみけん氏が言ってました。
僕もこの考えに賛成です。運動をして汗をかく、映画を観て泣く、健康的な食事をして排泄する、セックスをして射精する、カラオケで大声を出す、酒を飲みすぎて吐く(体に悪いですw)など、これらの行為は快感を伴い、“出す”という行為はストレスを解消するのにとても役立つのです(あ、飲みすぎは良くありませんので、ほどほどに……)。
自分のストレスを分析しコントロールする
現代社会は何かしらの締切に追われ、時間の経過を短く感じてしまいがちです。
そこで、ただスケジュールに追われるのではなく、楽しみと感じるような予定を先に入れておくと、待ち遠しく感じて時間の経過を長く感じられます。だから、僕は、締切の先に前もって楽しみと感じるような予定をあえて入れます。
ストレスを感じる原因や発散の方法は、人それぞれ自分に当てはまるものがあるでしょう。僕から、「これがストレスのかからない生き方だ!」と伝授することは難しいです。
しかし、ひとつ言えるとすれば、自分自身にかかるストレスを分析し、コントロールできるようになることが大切だということです。
これができれば、仕事だけでなくプライベートもきっとうまくいくことでしょう。
- 今回のまとめ
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・自分にストレスを入れない努力をする
・溜まったストレスは発散するしか解消されない
・自分自身のストレスを分析しコントロールすること
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