レベルの低さ日本一! ユニークなコンセプトで注目を集めてきた『鶯谷デッドボール』。
数々のメディアで取り上げられ、人気芸人さんなどにもファンが多いお店です!
今回はそんなデッドボールさんのプロモーション戦略についてお話を伺いながら、動画やSNSを活用する理由や、実際の効果、これからの風俗店に必要なブランディングについてお話を伺ってきました。
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総監督(@deadballdaihyo)
デッドボールグループの創業者。“日本一レベルの低い”をお店のコンセプトとし、多くのメディアに取り上げられる。現在は鶯谷、池袋、西川口、五反田の4エリアに展開。趣味はゴルフとギャンブル。
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よっすぃー(@udbyossy)
鶯谷デッドボールスタッフ。埼玉県出身。マルチプルクラックというお笑い芸人の顔も合わせもつ。最近は自身が定期的に更新するYouTubeチャンネルが好評。浦和レッズサポーター。
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アボット(@ikebukuro111)
元キャスト。現在は引退しスタッフ業に専念している。フジテレビのドキュメンタリー番組で取り上げられ、一気にスターダムを駆け上がった。デッドボール、いや風俗業界全体のアイドル的な存在。
自分たちで発信する理由はお店のファンをつくるため
新海:今回は風俗店の新しいプロモーション戦略ということで、特にYouTubeやTwitterで常に発信をしてるデッドボールさんにお話を伺いたいと思いまして。
よっすぃー:ありがとうございまーーーーーす!!!!
(瞬間の写真は撮れませんでしたが、こんな感じのドヤ顔をしていたよっすぃーさん)
総監督:たぶんYouTubeとかの動画でちやほやされて調子に乗っているんだと思います。
当時取材させてもらった時は、すごく謙虚でまじめに仕事とお笑いに向き合っている印象だったのに残念です……。
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よっすぃーの取材記事
人として成長したからシゴトで大きな成果をあげられた。
今より幾分シャープなお顔立ち。当時のインタビュー記事はコチラ
チャンネル登録者数6500人を超えていますし、10万回再生以上の動画がたくさんありますし。
そうですね。今では本当にたくさんの人に見てもらえてます。
動画配信をはじめようと思ったきっかけはなんだったんですか?
もともと『鶯谷デッドボール』はレベルの低さ日本一みたいな形でメディアによく取り上げてもらっていたんですよ。
ただ、そういった取材が一巡してオファーが少なくなってきたので、それなら自分たちで発信しようと思ったのがきっかけです。
そうですね。一言でいえばデッドボールのファンを作るってことですかね。なんかおもしろいことやってるな、とか。働いてみたいなって思ってもらうとか。
広告は最安値のプラン。認知を広げていかに“指名検索”を増やすか
現状、大きく効果が出ているのは働く女性の求人ですね。月70名くらい応募から面接があるんですけど、その中の7~8割くらいは動画か私たちのTwitterを見てきたっていう女性です。
うちって広告にかける予算がめちゃくちゃ低いんですよ。普通の風俗店っていろんな媒体に載せて、しかも価格が高いプランで出稿していますよね?
うちの場合は、出稿する媒体も少ないし、載せたとしてもほとんどが一番下の安いプランです。
SNSや動画を見て「デッドボール面白そうだな」って思ってもらえたら、媒体の中に載ってさえいれば探して応募してくれるんですよ。
よく上位のプラン空いたから載せませんか? みたいな営業してくる広告営業の方いますよね。
(ものすごく鋭いツッコミをする総監督)
ギクっ!!(求人媒体FENIX JOBとみっけのセールスもやっている)
そういう戦略もあると思いますよ。枠をお金で買うっていう選択も。ただそれってすごく他社に依存する経営方針だと思いますね。
媒体側が急に値上げしますっていうことあるわけですよね。それに文句をいうのはナンセンスだなって思います。
トライアンドエラーのコンテンツ作り。その中でやり続ける強い意志をもつ
広告に頼らず自分たちで発信していくことの重要性はすごく理解できたのですが、企画を考えたり、制作コストがかかったり、すごく大変なんじゃないんですか?
(難しい話が続いてすこし眠くなってしまったアボットさん)
始めた当初は動画の編集なんてやったこともなかったので、一つの動画をつくるのに10時間くらいかかっていました。
今はだいぶ慣れてきたので、簡単なものであれば2~3時間で作れますね。基本的にYouTubeは週一回の更新なんですけど、それを3年間続けています。
最初は本当につまらなかったんですよ。登録者数も100人くらいで、それもほとんど身内みたいな。
でも、よっすぃーは昔からブログとかを毎日かかさず書いていて。ブログやめてTwitterをはじめてからも毎日投稿していて。まあ、つまらないんですけど。
でも、それが最近ウケるようになってきて。今じゃ“よっすぃーファン”めっちゃいますからね。一番大事なのは毎日続けることなんですよ。
たしかに続けることって、簡単なようですごく難しいですよね。
3年間続けていく中で、今よくやってる競艇とか、大食いとかいろんな企画をやるようになってから登録者数が増えていきましたね。
正直大変でしたけど、「動画見てるよー!」とか、「おもしろかったよー!」って言ってもらえるとすごい嬉しいですよね。
(いつもこうやって動画をつくっているよっすぃー)
今じゃ江戸川の競艇場いったら、ちょっとした有名人だもんね(笑)。
そうですね! ただ、一番チャンネル登録数が増えたのはアボットさんのドッキリの動画だったっていうのは、少しくやしい……(笑)。
(チャンネル登録者数が爆上がりしたアボットさんへのドッキリ企画動画)
そうそう。この動画だけで3,000人くらい登録者増えたもんね。YouTubeってこういう日常的なものがウケるんだなってすごい思った。
正直、企画の段階では再生数がどれぐらい伸びるのかとかはわかりません。いろいろな企画をやってみてダメなら改善して、良かったら続けていく、っていう感じですね。
僕らがYouTubeを本格的に始めた3年前って、風俗業界でこういうチャンネルやっている人ってほとんどいなかったですよ。今でこそ増えてきましたけど、ほとんど手つかずの状態でしたから。
そうですね。偉そうに言うわけじゃないですけど、YouTubeなりTwitterなりの発信は絶対にやった方がいいです。お店のファンをつくるためには、自分たちで発信してブランディングしていくことが一番効果的なんですよ。
広告媒体に頼らず、自社の発信でファンをつくるプロモーションをどこよりも先駆けて始めた『鶯谷デッドボール』。
効果として、女性求人の約7~8割が自社発信の情報から問い合わせに繋がっているというのは驚きでした。
次回は、こちらも大人気のTwitterによるプロモーションについてお話を伺います。
さらには2020年2月にOPEN予定の新店はなんとインフルエンサー採用で自ら発信できる女性を中心に展開していく模様! 目が離せません!!
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