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18歳でプロボクサーに。世界を夢見たが、網膜剥離を患い……

もともとはボクサーだったんです。小学生時代からジムに入って、アマチュア選手として中高も継続。インターハイにも出場して。

高校卒業後は当然のようにプロデビューし、世界チャンピオンを目指して六回戦を戦いました。ところが網膜剥離を患い、引退を余儀なくされてしまったんです。わずか3戦目のことでした。

ショックですよね。ショックというか、働いた経験と言えばガソリンスタンドのアルバイトぐらいしかない。これからどうしようと……。

それでこの業界が頭に浮かんだんです。高校しか出ていない19歳が、それでもある程度の収入が欲しいとなった時に、ナイトワークはどうだろうと。知人の紹介もあって、渋谷のデリヘルで働き始めたんです。

上は120分16万円。女の子の“働く意識”から大きな差を感じた

その後『グランドオペラ』にご縁を頂き、転職したのが2021年のことです。最初はドライバーのバイトで入り、1年が過ぎて内勤の仕事も手伝うようになりました。

お世話になって一番に驚いたのは、女の子の質の高さですね。“高級店”ということで、やはり皆さん働く意識が違う。最初に勤めた大衆店との差を感じました。同時にだからこそ、下は90分4万円、上は120分16万円という価格帯にもかかわらず、20年以上も人気グループでいられるんだなと

“どの子も”人気キャストに育てる。女の子に“選ばれる”高級店に

先輩スタッフを見ると、その分だけやはり、女の子に対してサポートが手厚かったですね。挨拶から始まってすごく丁寧に接していたし、外見や表情の細かいことにも気がつく。何よりどんな相談にも乗っていました。

なんというか、お店のユーザーとは別に、社内にもお客様がいるというイメージですね（笑）。事実ウチでは“ご指名のない子はないまま、稼げる子は稼げる”みたいな方針は取っていません。ここを選んでくれた以上は、責任を持ってどの子も人気キャストに育てる。僕もそれぐらいの気持ちでいます。

具体的には初めにご本人の目標額を伺って、“できることできないこと” “向き不向き”を含めてアピールの仕方を考えて、Webサイト、『写メ日記』、SNSなどの集客ツールを駆使するという形ですね。お客様アンケートにも絶えず目を通して、接客面のアドバイスも怠りません。

役割で言えばマネージャーであり、プロデューサーでもあります。ここまでやるからこそ、女の子からの信頼を得られるんですよね。高級店は『オペラ』だけではありません。これからも、彼女達に“選ばれる”お店であり続けたいなと。

マルチプレイヤーじゃなくて良い。ベストな“役割”を見つけて

ただ仕事としては、“オールマイティに全部こなせる”スタッフである必要はないんですよ。もちろんそれが理想ですが、例えば先日インタビューを受けたグループの三浦なんかは、デスクワークの細かい作業はちょっと苦手（笑）。でもその分女の子対応で、大いにみんなを引っぱってくれているんです。

基本は大事だし、できなきゃダメ。誰かが体調を崩した時に、「僕電話は取れません」「Webサイトわかりません」では困ります。でも一通りこなせるようになったなら、みんなの得意不得意を見定めて、適材適所の運営を行っているんです。

日々のWebサイトの更新をミスなくできる。地図をちゃんと読めて的確にドライバーさんに指示ができる。更に女の子の入退室の時間計算、管理もバッチリ。こういう方は、日々のオペレーションで活躍してくれますよね。

一方で、愛嬌があって人に好かれるから、女の子を乗せるのが上手という方がいる。その上アイデアが豊富で企画力に長けていたり、戦略的に今後の店舗展開を考えられたり……。こういう方も大きな組織には必要なんですよね。

すべてに優秀じゃなくて構いません。新人さんにはぜひ、自分がベストで力を発揮できる“役割”を見つけてほしいと思います。

成果を出せば昇給。全国展開中だから、店長もその先も目指せる

ウチはやりがいもすごくありますよ。頑張って成果を出せば、きちんと昇給・昇格していきます。

月の給与だけではなく、支給されるものも多いんです。スーツはつくってもらえるし、携帯代は出るし、プリウスやアルファードなどの社用車も貸与される。僕も実は社用車で通勤しているんです。ラクで良いですね（笑）。

食事代も日に1,000円出るので助かっています。麻布はオシャレな街ですけど、その分ランチ代も高額ですからね（笑）。ありがたい。

なので新人の方も皆さん、初年度から年収500万円は普通に行くんじゃないですかね。その先は努力次第。僕も今は店長を目標に置いています。

ボクシングで世界チャンピオンはかなわなかったけれど、ここでてっぺんに。本気でこんな夢を語れるのも、『オペラ』に転職したからこそだと思っています。グループは全国展開中だし、まだまだこれからです。

取材後記

執筆者

松坂 治良

役割分担で働けるのは、人間関係が良いのも大きいのでしょう。実際いつ取材に訪れてもあちこちで談笑が聞こえ、職場の雰囲気が良い。それで高給を目指せるとなれば、言うことはないですよね。創業から25年に迫る企業ですが、躍進はまだまだ続きそうです。