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高校を中退し、17歳でホストに。早く自分の力で稼ぎたかった

社会人になったのは、17歳の時です。高校を中退して、大阪のホストクラブで働き始めました。

家庭が貧しかったとかではなく、早く自分1人の力で稼ぎたかったんですね。事実未成年でお酒が飲めないのはネックでしたけど（笑）、頑張った甲斐もあって、十分すぎるぐらいの収入を得られました。

ただ、労働環境的にはキツかったんです。10代で若いとは言え、19:00から準備を始めて、24:00に開店。そこから朝の7:00か8:00までお客様の相手をした後、やっと帰宅。寝て起きたらまた出勤という毎日で、体が付いていきませんでした。

結局1年弱で転職して、工場に勤務。ところが残業して月30万円という収入を得ても、満足できないんですよね。ホスト時代の額と、どうしても比べてしまって……。

高級店が入社の決め手。“これは事業”という言葉も魅力だった

その後はニートをしたり、キャバクラでバイトをしながら、「何をしようか」と、先々を模索していました。やがて二十歳で上京し、「自分はやっぱりナイトワークが合うんじゃないか」と、『MIRAI TOKYO』にお世話になることを決めたんです。

「業態もお店もたくさんある中で、なぜ？」というのは、まず求人広告が目を引いたんです。「カッコいいな。ちゃんとしてるな」と思いました。現にここにしか応募していないんです。

また“高級店”というのも興味を持った点でした。幸か不幸か早くから“お金の動く社交場”に身を置いていたので、お客様単価が高ければ高いほど、見返りが大きいことには気づいていました。

そして一番は面接ですよね。まず覚えているのが、「大阪からわざわざありがとう」と、ねぎらいの言葉を受けて。言っても二十歳の若造じゃないですか。まさに高級店。丁寧な応対に、いっぺんに心を持っていかれました（笑）。

同時に言葉も印象的だったんです。

「やる気があれば稼げるよ」
「“デリヘルだからこれぐらいでいい”は違う。“デリヘルだって事業”の意識で店舗運営しています」

この職場なら学びも多いし、自分の努力次第で高収入を目指せるなと。実際2年経った今、後悔はまったくありません。

言葉遣いもコミュニケーションも、やってみればなんとかなる

とは言え初めは苦労しました。一番は電話ですね。どうしても言葉遣いに関西のなまりが残ってしまって……。今全然感じません？（笑） ほんとですか。嬉しいです。

それもこれも、入社すぐからマンツーマンで指導してくれた先輩達のおかげですよね。未経験でも全然問題なく始められる環境だと思います。

その後はなんと言うのかな、結局は自分の“やる気次第”なんですよね。例えば僕は、ウチに入るまでパソコンに触ったことがありませんでした。

でもそこで苦手意識を持ってやらなかったら、いつまで経ってもWebサイトの更新ができない。Googleスプレッドシートなんて、夢のツールになっちゃいますよね（笑）。「まずやってみよう」と思うのが大切かなと。

でね、電話応対も送迎も事務作業も、やってみればなんとかなりますから。今言ったGoogleスプレッドシートだって、使えるようになれば、「便利だなあ」って感動します（笑）。

電話を取った時点で、“成約するかしないか”は決まっている？

この事業で一番大切なのは、やはり電話応対だと思います。Web予約やLINE予約もありますが、『MIRAI TOKYO』は高級店ということもあってか、お客様からスタッフが頼りにされているんですね。

キャストさんとのマッチングを図る“コンシェルジュ”と言うと、わかりやすいでしょうか。より良いご案内のためには、キャストさんを“知る”必要がありますよね。

お目当ての子がお休みという時に、お客様から「じゃあ新人のこの子はどんな子？」と聞かれる。その時に「ええっと」って、ホームページのプロフィール欄を見るようでは遅い。確実に成約を逃します。

日頃からお客様アンケートにしっかりと目を通しておくのはもちろん、キャストさんとのコミュニケーションも重要。待機室にいればときどき声を掛けます。

自宅待機の場合も、LINEでやりとりする機会は頻繁にあるので、その際に色々聞けるんですね。更に送迎の時間も、キャストさんを知る貴重なチャンスかなと。

“事前の準備こそすべて”が僕の信条です。誇張ではなく、お客様の電話を取った時には、既に“成約するかしないかは決まっている”と言ってもいいぐらいです。

どうせなら店長に。独立だって果したい。“未来”が開ける職場

ウチの何よりのメリットは、こうして頑張って成果を出すと、収入で見返りがあるんですね。

僕で言えば、研修期間を終えて4か月目には正社員となり、1年半で主任に、2年目の2月にはトレーナーに昇格しました。その度に基本給が上がり、歩合給の割合も増えて。

おかげさまで現在の平均月収は60万円。22歳という年齢では、おそらく破格の待遇ですよね。忘れないでください。しかも僕は、高校さえ出ていないんですよ（笑）。

売上好調もあって、この1月にはスタッフ全員に歩合給と別に特別ボーナスまで出ました。結果僕の月収も80万円だったかな？　妻が喜んでました。2年前に結婚し、今1歳になる子供がいるんです。

学歴なんてなくたって、自分の努力次第で高収入を手にし、こうして家庭だって持てます。これ自体が、夢のあるエピソードかなと……。

「どうせなら店長に。支援制度もあるので、いつか独立だって果したい」

この夢も僕は、きっとかなえます。上京して、ほんとに『MIRAI TOKYO』ですね（笑）。僕だけじゃありません。こんな風に“未来”が開けた仲間が、ここにはたくさんいるんです。

（インタビュー：松坂治良）

取材後記

執筆者

藤野 りさ

22歳で平均月収60万円。しかも家庭があって、お子様までいるという溝端さん。聞けば現在“最年少”のスタッフだそうです。
掛け声だけではなく、真の意味で社歴も年齢も関係ない組織なのが伝わりますよね。右肩上がりの成長も、納得の取材でした。